微かな寝息が聞こえる床で傍らの男はそっと身体を起こした。
鈍い痛みに眉をほんの少しだけ顰めながら近くにたたんでいた柄の無い服へと音もなく手を伸ばす。
その時、ふと硝子に映った首元が視界に入ってしまい彼は眉を更に顰めた。
自身の行為を咎める紅の刻印。
首筋のみにあらず、体中に至るところ散りばめられたその跡を、微かに震える指先でそっと触れた。
初めは違う構図だったはずなのですが描いているうちにこうなったと言う。
”フレル”ってお題って難しいですね;;
それにしても白濁と跡はなんとも難しい。
だって一歩間違うと汗なんだかなんなんだか分からなくなってしまいますし、ただの痣になってしまったりするわけですよ。
その微妙すぎる境目の見極めが本当に苦手であります。
それがしっかりと使い分けられていて分かりやすい方は本当に凄いですよね。
それでも肉体を描く事ができて大分満足であります!
身体は描くのは難しいですがそれでも楽しいものだな、と再確認いたしました。
モドル