狭い室内に響くは湿った粘膜の絡み合う音と、か細い吐息。
「あっ・・・、小太郎、っちょ・・・・・・、・・・んっ・・・」
「・・・・・、・・・・・」
薄暗いその部屋も、慣れてしまえば、それで事足りるほど明るく感じる。
上目遣いに、じっと佐助を見つめる小太郎と、目が合ってしまい、なんとなく気恥ずかしくなった佐助は目を逸らす。
今更、抵抗するわけでもないが、自分が小太郎に押されているのだ、と思うとほんの少し悔しくなった。
甘い? 甘い雰囲気なのだろうか??
少なくとも激しい感じでないことだけは確かだ。
なんとなくこの二人はお互いがお互いにガッツリ求めあう、って感じじゃ無さそうだと思う。
寄り添って傷を舐めあう――とか、そんなんとも違う感じ。
求め合うべくして求め合っている、みたいなイメージがあったりなかったり。
純粋と呼ぶにはあまりにも不純で、不純と呼ぶにはあまりにも純粋。
そんなかなり不安定な距離関係だとステキだなぁ~、と思います。
それにしても、予定よりも随分と二人とも幼くなっちまったなぁ~;;
モドル